「脳科学」がダーツプレイヤーを救う時代がやってくる!?

本当にイップスに効果があった! 

2019年9月某日。イップスに悩んでいるダーツプレイヤー石田さんに来社いただきました。

<石田さんの症状> 

  • 2018年12月頃から不調。
  • きっかけは、「プロ資格をとったこと」のような気がする(本人談)。
  • イップスかも、と認識し始めてから1カ月間でレーティングが3落ちた。その後昇降の末に、最終的にはレーティング15から10になってしまった。
  • 分析癖がある。
  • フォロースローができなくなった。スロー動作の途中で腕が固まってしまい、しっかり伸ばすことができずダーツを投げられない。

荒木先生は、まず施術前にカウンセリングを実施。
石田さんのダーツのフォームを観察。さらに体の不調やどこに違和感を覚えるかなどを詳しくヒアリング。そのうえで、石田さんのイップスを引き起こしている原因の仮説を立てました。(実はこれも、コオーディネーショントレーニングに含まれる心理的トレーニングの一環とか・・・)

そして・・・身体活動としてのコオーディネーショントレーニング開始!

やわらかボールをキャッチし続けたり、
テニスボールを2 個持ってキャッチボールをしてみたり、 
ダーツを持って、
ダーツを落とす(という動作を、延々と繰り返してみたり・・・)。 ※すべて施術の内容です。

その結果… 

荒木秀夫教授 ダーツイップス克服トレーニング -ダイジェスト -

な、な、投げられるようになっている! 何故!?

石田さんのイップスの症状をみて、荒木先生はこのように考えました。

  • 石田さんは,論理的に詰めていくタイプ。
  • 言葉の心理的効果をねらった「言語教示」により、石田さんのイップスを緩和させられる、と仮説。
  • 仮説のもと意図的に体を動かし、脳の中で間違ってコオーディネートされた「投げ方」を壊し、過去に形づけられた「本来の石田さんの投げ方」を再び脳の中でコオーディネートしよう。

上記の考えをもとに石田さん専用の施術を考え、実行していたのです。
見事、石田さんには抜群の効果アリ! あんなにダーツを投げるのがつらそうだったにも関わらず…

荒木秀夫教授 ダーツイップス克服 -ハットトリックの瞬間-

最後はハットトリック!! 

石田さん 「正直、今日ここに来るまでは半信半疑でした。今までは腕が引っ掛かって、このあとどうやって投げたらいいのか全く分からなかったのに、(施術を受けて)今はそれが全くないです」

石田さんは、満面の笑顔でそのまま帰宅。後日丁寧なお礼のメールも送って下さいました。お力になれて、本当によかった! 気持ち良くダーツを投げられるのが、やっぱり一番楽しいですよね。 

  • 今回の施術は、石田さんご本人に合わせた内容です。イップスのトレーニングは、選手によってそれぞれ異なります。まずは「見立てる」ことからコオーディネーショントレーニングが始まります。
  • 施術中に行ったトレーニングを今後も継続する、もしくはバージョンアップしたトレーニングを取り入れることで効果が持続し、より快調に向かっていくとのことです。
  • コオーディネートし直したことで、今後突発的にパフォーマンスが向上することも期待できるそうです。 

この記事を書いた人

へんしゅうちょう

編集長に任命され、ありがたく拝命したところ、名刺をよく見たら役職名が「いぶりがっこ編集長」でした。出身地はお察しください。米がうめぇ。