横須賀市にて小学生と高齢者、2つの世代にダーツ体験会を実施

 神奈川県の横須賀市にある次世代型のICT教育施設「スカピア」。スカピアは、横須賀市のICT人材育成、生活利便性向上を促進することを目的に「保育・学び・ワーク・コミュニティ」をテーマとし、2022年4月にオープンした施設です。習い事付きのアフタースクール「Nキッズアカデミー」や子どもから大人まで楽しくICT・デジタルに触れることのできる「カレッジコミュニティ」、レンタルスペースの運営を行っています。

 先日、こちらのスカピアにて小学生と高齢者に向けてダーツ体験会を行ってきました。下は小学1年生から上は60代後半の方まで!今回は特別講師として、プロトーナメントでもご活躍されていたダーツプレイヤーの貫洞美穂子さんにもご協力いただきました。

貫洞美穂子さん。普段からSNSで私たちの活動に賛同してくださっています。

小学生の部 遊びながら学び合う

 午前中は、Nキッズアカデミーで小学生に体験会を実施しました。小学1年生から小学4年生までの子どもたちが一緒になってダーツを体験。1時間半という少し長めの時間でしたが、終始にぎやかに進行していきました。

★体験会の様子

目線の位置からダーツを落とし刺さる感覚を知るところから。ダーツを抜くコツも教えます。
ボードに向かって、レッツチャレンジ!
上のボードまで届かない時はスタンドの脚に立てかけた下のボードでOK◎

 体験会後半では、チーム対抗のゲーム形式でダーツを体験。まずは、狙う練習を兼ねて制限時間内に1~20とブルの全エリアにダーツを刺すゲームから開始しました。

「次は右らへんを狙って!」「真ん中を狙ったらいいと思う!」「12が当たらないから誰か当てて!」など小学生ならではの楽しそうな声がそこら中から聞こえていました。

 最後は、4ラウンドのカウントアップを体験。スコア計算のためにボードの全得点が書かれたシートも用意しましたが、いち早くダブル・トリプルに気が付いた児童も! そこからは暗算で計算する子どもたちが続出でした。

チームで全エリアを埋めるため、作戦会議中のとあるチーム…。
使用した教材の一部。

高齢者の部 自然と体を動かし笑顔になれるダーツ

 午後からは、高齢者の方向けに1時間の体験会を行いました。こちらも前半は、ダーツの持ち方やダーツをボードに落として刺すところから開始し、後半はカウントアップを体験していただきました。

★体験会の様子

フォームを確認していざチャレンジ。
スコア計算のために、刺さった場所を一緒に確認。19のトリプル(19×3)など脳トレにもなります。

 最初は「力がないからできないかも…」と心配そうだった方も、終盤ではコツを掴んで何度もブルに入るようになるまでに!腕の伸ばし方やダーツを離すタイミングを少し工夫するだけで、力の弱い方でもダーツがボードに届くようになります。

 普段は意外と使わない「投げる」動作。そして、足し算・掛け算といった計算。参加者の方々も「投げるだけだけど、案外汗かくね」「久しぶりに掛け算するよ」「チームで何かをするのはやっぱり楽しいね」と話してくださいました。初めましての方同士でも、ゲームが始まればお互いに励まし合い、積極的なコミュニケーションが行われていました。自然と会話、そして笑顔が増えるのもスポーツダーツの魅力だと感じました。

年代を超えて楽しめる「ダーツ」

 体験会を通して、Nキッズアカデミーの先生方の率直な感想はー

「体験会ではとっつきやすいところからステップアップしていただいて、初めてダーツをする子でも楽しめるプログラムだと感じました。ゲームの種類も多く、子どもたちは飽きることなくずっと楽しいと言ってくれていたので良かったです」

「学年や性別関係なく、楽しめていたので良かったです。カウントアップでは、上級生の子が下級生の子に計算を教えるシーンがあったり、時には年下の子の方がダーツが上手いなんてシーンもあり…。それがまたいいですよね。 ボード自体にも掛け算の概念が組み込まれていて、遊びながら算数に触れることができるのも一石二鳥だと思います」

 低学年では掛け算や2桁以上の足し算を習っていなかったり、そもそも計算が苦手な子どももいます。そんな時は、お兄さんお姉さんたちが率先して計算のお手伝い。「こうしたら計算できるよ!」「僕そろばんしてるから、教えてあげる!」といった声がたくさん聞こえてきました。

 また、見学にいらしていたスカピアを運営するNTTグループのご担当者からもこんな感想をいただきました。

「学童内で行うプログラムは、スペースの関係もあり体を動かすアクティビティはあんまりないんです。プログラミングやピアノ、e-Sportsなど座ってできるものばかり。だからこそ、体を動かすコンテンツ自体が新鮮でした。ダーツは、スペースをそこまでとらずに室内でもできる点が非常に良かったです。市内の施設同士をつないだダーツ対決や、おじいちゃんおばあちゃんとお子さんが一緒になってダーツを体験できるイベントも良さそうですね」

 ダーツは、年齢にかかわらず誰でも簡単に楽しめるスポーツです。ダーツをボードに刺すところから始まり、刺さるようになったら次はブルを狙って…。小さな「できた」の積み重ねが「楽しい」に繋がっていきます。体験会終盤に見た参加者の無邪気な笑顔や「やったー」の声は、小学生も高齢者も変わらないものでした。

🎯スポーツダーツプロジェクトは、全国でダーツを広める活動を実施しています。体験会の実施を希望の方は、ぜひお問い合わせ よりご連絡ください。

この記事を書いた人

chiineko

猫とドライブが好きな社会人。"楽しい”を広めるお仕事をしてます。