共育プラザ×スポーツダーツ② 施設で初めてのダーツ部誕生

 こんにちは。前回の記事では、江戸川区にある「共育プラザ南篠崎」でおこなわれたオンラインダーツ交流会の様子をお届けしました。

前回の記事はこちらをご覧ください。

 今回は、共育プラザ南篠崎の職員である長島さんにインタビュー記事をお届けします。共育プラザ南篠崎にオンラインダーツマシン・ダーツライブ2を導入して約1年3か月。施設や利用者の学生さんたちにどのような変化が起こったのでしょうか。

ダーツを通じて元気に交流する子どもたちを見て導入を決意!

「共育プラザ南篠崎」職員の長島さん。スポーツダーツ導入に尽力してくださいました!

Q.ダーツライブ2を共育プラザ南篠崎に導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

長島さん:
 杉並区立の児童青少年センターである「ゆう杉並」へ研修に行ったことがきっかけです。研修に行った当時、ゆう杉並にはダーツライブ2が設置されていました。施設を利用する子どもたちが自主的にダーツ大会を企画し運営したり、ダーツを通じて様々な年代の子たちの交流があったりと、子どもたちがイキイキと活動をしていたことが非常に印象的でした。ダーツを通じて子どもたちの自主性が高まり、交流する機会が多くなっていたのです。

 研修後、共育プラザ南篠崎に戻り施設改修時に荷物の整理をしていたら、物置に小型の家庭用ダーツボード(ダーツライブ100S)を見つけました。それを設置したところ、すごく子どもたちの反応が良くて。また、ゆう杉並の職員の方から「ダーツライブ2が導入できるか、相談してみてはどうか」ということをお伺いし、すぐに館長にダーツライブ2の導入を提案し、スポーツダーツプロジェクトさんにご連絡をしました。

ゆう杉並での取り組みはこちらからご覧ください。

スポーツダーツを通じて生まれた子どもらの交流と自主性

Q.実際にダーツライブ2を導入してどのような効果がありましたか?

長島さん:
 まずは、すぐに施設内でも大人気のゲームのひとつになりました。本施設ではダーツは30分1枠の交代制としているのですが、今ではすぐに予約が埋まってしまう状況です。あまりに人気だったので、新たにダーツライブゼロボードを1台購入しました。ダーツボードが増えたことで、ダーツライブ2を使う順番待ちの時間にもダーツの練習ができるようになり、みんな熱心に練習にはげんでいます。

「ダーツ部をつくりたい!」という子どもたちの声

ダーツ部のポスター。なんとメンバーの自作だそうです!

Q.共有プラザ南篠崎にはダーツ部があると伺いました。結成の経緯をぜひ教えてください!

長島さん:
 ダーツ部は子どもたちの声を受けてできたんです。本施設ではそもそも他に部活はありません。共育プラザ南篠崎で現在唯一の部活になります。

 ダーツライブ2が設置され、ダーツで遊ぶことを通じて新しい交流が生まれたことが大きなきっかけでした。ダーツに熱心に励む利用者はたくさんいるのですが、みんなから「ばっしー」と呼ばれている中学生が特に意欲的なんです。彼は自分でダーツの練習をするだけでなく、年齢も関係なく周りの子たちも巻き込んでダーツを楽しむ仲間をどんどん増やしていってくれました。本施設だけでなく他の共育プラザにも足を運んで、ダーツ仲間をどんどん増やしていってくれています。本当に積極的でリーダーシップがある子です。

Q.熱心な中学生を中心に、ダーツ部が結成されたんですね

長島さん:
 はい。2021年10月頃には、ばっしーを中心に「ダーツ部を作りたい」という声が上がりました。ダーツ部は現在部員数が16名。学年は中学校1年生から高校3年生までと幅広く、月1回のペースで部員による練習会を開催しています。

 動画を見てプロの投げ方を真似たり、練習方法を学んだりして活発に活動をしています。部員の中にはお小遣いやクリスマス・誕生日プレゼントでマイダーツを購入する子たちもいるんですよ。

「ダーツのイメージが変わった」という保護者の声

熱心な練習の様子がうかがえるランキング表。大人顔負けの点数がズラリ。

Q.保護者からの反応はいかがですか?

長島さん:
 ダーツを導入後、子どもがダーツをやっているということを保護者にお伝えした時に、ネガティブな反応をする方もいらっしゃいました。ダーツはお酒を飲みながら遊ぶもの、という「夜の遊び」というイメージが強くあるんだと思います。

 しかし、施設内でダーツライブ2で遊び交流する子どもたちの様子を実際に見て、「ダーツはすごく健康的な遊び。他のスポーツとなんら変わらないものですね!」というお声を保護者から頂いています。

職員と子どもとのコミュニケーションツールとしても効果を発揮

Q.職員の皆さんの反応はどうですか?

長島さん:
 最初はやはり「夜の遊び」というイメージがあり、あまりいい印象を持っていない方もいました。しかし、今ではダーツが共育プラザに欠かせないものとなっています。その理由のひとつが「ダーツが職員と子どもたちを結ぶ新たなコミュニケーションツールになっている」ということです。

 この施設を利用する子どもたちはまさに思春期。いろいろな悩みがあるけど、なかなか大人に話せないという状況の子もいます。ダーツはその子と話すきっかけを生んでくれます。顔を突き合わせて話すよりも、ダーツを一緒に遊びながら会話をすることで、よりリラックスして最近の悩みや進路のこと等について聞くことができるのです。ダーツを通じて気軽に話すことができる環境が自然に作られているということを感じ、本当に設置してよかったと心から感じています。


 以上、共育プラザ南篠崎・長島さんのインタビューでした。
 スポーツダーツを通じて非常にポジティブな効果が生まれ、子供たちがイキイキと過ごせている様子がわかりました。

 長島さんをはじめ、取材にご協力いただいた共育プラザ南篠崎の職員の皆さま、利用者の皆さま、今回は本当にありがとうございました!

この記事を書いた人

MPandC

MPandCはセガサミーグループでスポーツ部門を担当しています。
世の中にスポーツダーツを広めるために、分かりやすい記事を執筆していきます!