足立区役所のホールで講演会を実施

2019年度は当プロジェクトを本格始動させる準備として、スポーツ競技としてのダーツにどのような需要や効果があるのかなど、さまざまな検証をさせていただきました。 

SDGs(持続可能な開発目標)の目標:3に「すべての人に健康と福祉を」という項目があります。高齢化社会になっても医療費が増大しないためには、一人ひとりの「健康寿命」を延ばすことが重要だというものですが、ダーツという競技はこの目標を達成するのにとても適しているものだと考えています。 

そこで高齢者が集まる地域コミュニティの拠点「足立区基幹住区支援センター(鹿浜いきいき館)」協力のもと、足立区にある全48件の住区センターを対象とし、さまざまなイベントを計画的に行わせていただきました。 

フェーズ1:テストイベントを開催 

2019年度からの定期活動化を目指し、まずは前年度のうちに1度テストとなるイベントを開催。どのくらいの方がダーツに興味を持っていただけるのかを検証しました。 

結果、定員最大20名の募集は即日で埋まり、30名まで拡大した定員もすぐにキャンセル待ちとなるほどの大反響。参加者は年齢は70代がメインで男女比はなんと8割が女性と、コミュニティが広がりやすいダーツと女性の相性も良くイベントも好評でした。その結果をもとに来期の定期活動化が決定。ダーツやボードも前期の予算で購入いただきました。 

フェーズ2:月に1度のダーツイベントを開催 

2019年4月からは定期活動化され、プロダーツプレイヤーの秋山久さんを講師に迎え月に1度のペースでダーツ講習会を実施。まずはこの施設でダーツブームをつくり、その地域でダーツを求める声を高めることを目的としました。 

本業で塾の講師をしている秋山さんの講習会はとても好評で、参加者のリピート率も高く毎回定員オーバーでの開催となり、このダーツ講習会を目的に来てくれる施設の新規利用者も増加していきました。そして施設を運営する足立区の職員内でも反響も呼び、近隣の施設職員の視察も増えていきました。 

フェーズ3:足立区役所の大ホールで職員研修を実施 

2019年9月。他の住区センターでもダーツを求める声がピークに達した頃、この活動を横展開させるために足立区役所の庁舎ホールにて、半年間の活動実績をもとに「新規生涯スポーツの提案~ダーツを体験しよう~」という職員研修を実施させていただました。 

足立区にある全48件の住区センターの職員の方々(約70名)にスポーツ競技としてのダーツの魅力を伝え、さらに参加者にも実際にダーツを投げてもらう体験会を開催しました。体験することで魅力が直接伝わり、研修終了後にはダーツ導入に関する質問や相談をたくさんいただきました。 

今後の展開 

この2019年度の上期におこなった普及活動により、下期に7か所でのダーツ講習会が決定したと報告を受けています。現在はコロナウイルスの影響もあり活動を休止している施設もありますが、今後は各住区センターを繋ぎ、大会やリーグを開催したり、子供たちへの展開をしたりと、さまざまなカタチで地域を活性化していきたいと考えています。 

この記事を書いた人

長嶋監督

どうやってより多くの人にダーツを楽しんでもらえるか、オンもオフも、趣味として考えています。