スポーツダーツプロジェクトでは、U-18プレイヤーの育成・プレイヤー同士の交流を目的に、プロダーツプレイヤーをお招きしたレッスン会を実施しています。
3回目となる今回は、初の関西で開催!
2024年11月某日、神戸三宮で行ったレッスン会の様子をお届けします!
笑顔あふれるレッスン会 上達と交流
今回のレッスン会は、講師としてプロダーツプレイヤーの林桃加選手をお招きしました!
林選手も8歳からダーツをはじめ、子ども時代からダーツに熱中していた選手のうちの一人。現在は、株式会社ダーツライブが協賛するダーツのプロツアーJAPAN LADIESにて、4連勝を記録、2024年12月現在は年間ランキング1位をキープと大活躍しています。
今回のレッスン会について、子どもたちと一緒にダーツすることを楽しみにしていた!と笑顔で話してくださいました。
早速レッスン会開始! アップ後最初のコンテンツは質問コーナーです。
アップを通して林選手一緒に投げてみて気になったこと、上達のコツ、いま困っていることをなんでも聞いてOK!
「力がなくても、身長が低くても、ちゃんとダーツを届かせるコツはありますか?」
「試合で緊張したときに、スローラインにつくまでにやってること、ルーティーンとかありますか?」
「どんな練習をしているんですか?」などなど…
子どもたちからは技術的な質問だけではなく、日本トッププロである林選手だからこそのメンタル面の質問も飛び出しました。
質問コーナーが終わると、本格的にレッスンがスタート!
カウントアップをプレイしながら、林選手が直接指導してくださいます。聞きたいことは各々質問してOK!
今回は小学生から高校生、レベルも初めて数回の初心者からレーティング10越えの上級者プレイヤーまでさまざまな方に参加していただきました。
レッスン会ではダーツマシンを使用し、距離も大人と同じで行ったのですが、ダーツマシンまで届かない!といった方はいませんでした。最初は苦手意識があった方も林選手のアドバイスのもとメキメキ上達していきました。
「身長が低くてもちょっとした工夫でボードに届かすことはできる! ダーツから手を離す時の発射角を意識してみてください。紙飛行機を投げるときもちょっと上に向けて投げるはず。ダーツも同じくちょっと上向いているときに離せるとちょっと遠くに飛ぶようになるよ! ちっちゃい子は角度を意識してみると良いと思います!」
林選手の身長は149cm。女性選手の中でも小柄な方だからこそ、子どもたちの目線にあったアドバイスをしてくださいました。
レッスン会の最後には、試合も開催! まずは一人ずつ林選手に試合を挑みます。
もちろんハンデありですが、中には林選手に勝った方もいました。
そのあとは、レッスン会参加者全員で、ダブルスを組んで対決します。
試合はレッスン会で学んだことを実践するチャンスです!
試合という形式だからこそ、緊張感が生まれ、より実践的な練習となりました。
「どこ狙う?」「こうしたらいいんじゃない?」「ナイス!」「さっきは入ってたのに~!」「惜しいね!次はいける」
林選手から貰ったアドバイスをお互いに共有し合ったり、子どもたち同士も会話がはずみます。
素敵な時間はあっという間。林選手も子どもたちも笑顔あふれる素敵なレッスン会になりました。
「まわりにこんなにも同年代の仲間がいたんだと知れて嬉しかったです」
「プロの選手に会えて感動した!やっぱり強かったです…」
「本当に楽しかった! またやりたい!」
レッスン終了後には、林選手にサインをもらったり、聞き逃したことを質問しに行ったり…。参加してくれた方からもポジティブな感想をたくさんいただき、貴重な体験を提供できたようで嬉しい限りです!
子どもたちがもっとダーツをプレイできるように
レッスン終了後、今回講師を務めてくれた林選手にお話をお伺いしました。
ーレッスン会お疲れ様でした!子どもたちの様子やイベントの様子はいかがでしたか?
「自分の子ども時代を思い出して、めっちゃ楽しかったです! フォームがもう形になっているような子も多かったし、これからが楽しみな小学生プレイヤーがいたり…。上手い子が多くて驚きました!
私が小学生のころって、大会やレッスン会といったイベントどころか、『小学生でダーツをしている人』って本当にいなかったんですよね。そう考えると、やっている人が増えてきていて嬉しいし、こういう同年代と会えるイベントっていいですね!」
子ども時代は父の経営するバーでひたすら投げていたという林選手。実は兄も世界大会で活躍するプロダーツプレイヤーです。
ーこれからダーツをもっともっと好きになって、成長していくであろう若いプレイヤーたちに伝えたいことはありますか?
「私が小学生の頃は父に連れられて、ひたすら投げさせられてたんです(笑)ダーツノートを書かされたり、ハットトリック何回とれと言われたり…。でもそこまでやれとは思わないし、目標を決めることも大事だけど続けることが大事。ダーツは楽しく続けることが強くなるコツ! しんどくてもあきらめないで頑張ってください!」
今回のレッスン会の会場は神戸三ノ宮にあるダーツカフェ『Darts Cafe Asgard』をお借りしました。
Asgardでは、「開けた場所で、大人から子どもまでみんなごちゃまぜでダーツを楽しんでほしい」という考えのもとお店を運営、さまざまなイベントも実施しています。今回もスポーツダーツプロジェクトの考えとマッチするとお店をご提供いただきました。
オーナーを務める東田さん自身もプロツアーJAPANで活躍するプロのダーツプレイヤーです。
『Darts Cafe Asgard』オーナー・東田さん
「ダーツという言葉自体は子どもたちも知っていると思うんです。お祭りにでてたり、おもちゃであったり…。でも、そこからダーツをやるきっかけや投げる環境は少ないんですよね。知ってはいても『やる』につながらないんです。だからこそ、大人も子どももみんなでダーツができる場所を作りたいと考えています。ダーツバーで始めた人も、ゲームセンターで始めた人も、投げたことのない人もみんなで一緒に投げれればいいのになと思っています。だからこそ、今回のレッスン会に協力させてもらいました」
普段から、比較的若年層ダーツプレイヤーも多いという『Darts Cafe Asgard』。今後はもっとダーツを好きになれる機会を増やしていきたいといいます。
『Darts Cafe Asgard』オーナー・東田さん
「不定期で親子ダーツというイベントも開催しているんです。でも参加者はまだ8組ぐらい…。今後はもっともっといろんな場所から人が来れるようにもしていきたいですね! プロをやっているからこそ試合も見せてあげれたらいいなって思います」
「サッカーや野球は、『親がやってたから子どももやる』というパターンが多いと思います。でもダーツは、『子どもがやってるから大人も一緒にやる』という子ども発信も可能なスポーツ。そういった流れもつくれていけたらいいなと考えています」
ダーツができる場所・機会の増加を目指して
全国にたくさん設置されているダーツマシンですが、実はその多くがバーなどの大人が楽しむ場所にあることがほとんどです。
最近では、カラオケやゲームセンター、ネットカフェなど、子どもでもプレイ出来る場所は徐々に増えてきてはいるものの、全国的にみるとまだ少ない状況です。
そのため、子どもたちがダーツを熱心に練習できる場所を見つけにくく、また同じ世代同士のプレイヤーが交流できるような場面も少ないのが現状です。
今回のレッスン会を通して、関西という広い括りではあるものの同じ地域の同年代のプレイヤー同士が繋がることができたのではないかと思います。お互いに情報共有し合ったり、新たなお店を知れたことで世界も広がり、U-18世代のダーツプレイがさらに活発になればいいなと考えます。
また、プロの選手を講師としてお呼びすることで、普段はあまり触れることのない『プロの世界』に触れ、もっとダーツに興味を持っていただけたのではないでしょうか。
スポーツダーツプロジェクトでは、今後もこういったイベントを開催し、U-18世代に向けた「練習の場所・機会の提供や紹介」「プレイヤー同士の交流の機会の提供」を行っていきたいと考えております。
スポーツダーツプロジェクトの考えに賛同していただき、お手伝いいただける方、お店等々、ご連絡お待ちしております!
お問合せはこちら:https://sportsdarts.jp/contact/