第2回スポーツダーツ競技大会2024 熱狂した様子をダイジェストでご紹介

2024年8月17日(土)に第2回スポーツダーツ競技大会2024が開催されました。

今年はダーツライブの主催する年に一度のダーツのお祭り『日本ダーツ祭り2024』と同時開催! 大盛り上がりで終了した本大会の様子をダイジェストでお届けします。

大会概要はこちら
【U-12】:https://sportsdarts.jp/news/9928/
【U-18】:https://sportsdarts.jp/news/9924/

小学生だからと侮るなかれ! 大人顔負けのプレイが連発の【U-12】

まずは【U-12】からレポート! 今年は16組32名が本大会に参加し、昨年よりレベルアップした試合が繰り広げられました。

入場が始まると、「すごい天井が高い!」「緊張してきた~」と大きな会場に思い思いの感想を述べながらも、早速ダーツボードに向かいます。

用意されていたダーツボードは4台。全て埋まると、「一緒にやろう~」と自ら声をかけたり、「上手だね!」「今のおっしい!」など、選手同士で積極的にコミュニケーションを取る様子も見られました。

スポーツマンシップは、いざ試合が始まっても同じでした。
試合中は真剣にダーツボードに向かい、その表情からは緊張が伝わります。自分の思い通りのプレイができたときには全力で喜び、相手に素晴らしいプレイが出たときは「今のすごいね!」とお互いをたたえ合う姿が印象的でした。

ときに仲間、ときにライバル。アツい試合の連発で目が離せない【U-18】

続いては【U-18】の様子をお届け! 

これまで、『つくろう!ダーツ部応援キャンペーン』で設立した部活動所属の選手や児童館にて練習を続けてきた選手たちに加え、普段は親族の経営するダーツバーで投げているというペア、ホーム用のダーツボードでひたすら投げていたという兄弟ペアなど、バックグラウンドの違う選手が集いました。

学生ダーツプレイヤーはたくさんいるものの、意外と仲間出会う機会がないと語る選手たち。スポーツダーツ競技大会は、同年代の仲間ができたり、自分のレベルを知れる良い機会なんだと話してくれました。

練習の段階からブル(真ん中)に入った音が鳴り響く会場に、今年のレベルの高さを感じます。
そんな中でも、昨年大会を通じて仲良くなったという他ペアに笑顔で声をかけに行ったり、「今一番調子が良いんです」「仕上げてきたから!」「今年こそ勝つからな!」と嬉しそうに話してくれる選手たち。

しかし、試合が始まると先ほどまでの無邪気な笑顔から一転。試合に出ている選手たちはもちろん、後ろで見ている選手たちの目も真剣なものに変わります。他のペアの戦略や投げ方を観察し、「自分だったらこうすると思う」「今のこれがすごかったからマネしたい」と常に向上心を持って取り組む姿勢はさすがでした。

こちらも3本ともブルに入れるハットトリックからスタートしたり、ブルより点数の高い20トリプルをあえて狙ったりと、レベルの高い試合が繰り広げられます。拮抗した試合では、負けた選手が悔しそうな表情を見せながらも「あそこで狙えるのがすごい」「次も頑張ってね」と声をかける姿はスポーツマンそのものでした。

会場を沸かせる名プレイが続出 決勝ステージ

接戦を繰り広げ、決勝にコマを進めた4ペア。
今年は、決勝戦のみ『日本ダーツ祭り2024』のメインステージにて開催しました。観客も大勢いるステージ上での試合は初の試みでした。

★決勝ステージの様子はYouTubeにて公開中
 こちらからチェック


【U-12】

決勝に残ったのは、『山野上こなつ選手・山野上勧大選手ペア』と『小林士郎選手・矢津皐月ペア』。

ステージ裏では、「ドキドキするねー」「頑張ろうね」と話しあう4人に癒されるスタッフたちでしたが、いざ試合が始まるとそんなふわふわした様子から一転。大人も顔負けのプレイを連発し、会場からは口笛や大きな歓声が響き渡るほど大盛り上がりの試合展開を見せてくれました。

アツき戦いを制して優勝を決めたのは、『小林士郎選手・矢津皐月ペア』。
ステージ上でもブルを連発し強さを見せつけました。

なんと小林選手は小学校1年生! 矢津選手との出会いも、7月に酒井素選手をお迎えして開催したレッスン会がきっかけ。普段から一緒に練習していたわけではないのですが、抜群のコンビネーションを見せてくれました。

試合後には、「私にできると思わなかったから本当に嬉しい!」と満面の笑顔で話す矢津選手。観客に囲まれたステージ上のインタビューでも「みんなの前で試合ができて嬉しかった」と立派に答える小林選手。お疲れ様でした!

【U-18】

プロ並みのレベルの高い試合を勝ち抜き、決勝に残ったのは、『青野太羅選手・青野耀太郎選手ペア』と『鳥居塚優斗選手・三村晄大選手ペア』。

試合直前、緊張した様子の2ペアでしたが、3位となったペアからの激励を受けて笑顔をのぞかせていました。何より楽しむ!と意気込んでステージへ上がっていきました。

フルセットまで持ち込んだ白熱の試合を制して優勝を勝ち取ったのは、『青野太羅選手・青野耀太郎選手ペア』。
1ゲーム目からステージの緊張を吹き飛ばすハットトリックで魅せてくれました。兄弟だからこその阿吽の呼吸で、お互いの得意を活かしたアレンジ※で勝利へ導きました。

試合後には、普段から練習をサポートしてくださっている方々への感謝と喜びを叫ぶ両選手。見事優勝した青野ペアでしたが「不甲斐ないプレイも多かった。次はもっと出来るように頑張る」と早速反省を述べる姿に感動しました。
お疲れ様でした!

※アレンジとは
ちょうど0点にするために、残りの点数をうまく調整すること。

★大会結果はこちら
https://sportsdarts.jp/news/10280/

子どもたちの目標となる大会へ 

第0回大会から数えると、今年で3回目の開催となる本大会。今年度は、昨年までの学年分けを撤廃し、【U-18】【U-12】の2部門制へ変更。パワーアップしての開催となりました。

スポーツダーツプロジェクトでは発足以来、児童館や小学校、中学校・高等学校における体育の授業や課外活動の一つとしてのダーツ体験を啓蒙してきました。そんな日頃からダーツを練習している子どもたちの成果を発揮する場、目標となる場として『スポーツダーツ競技大会』を開催しています。

「自分の実力を試してみたい」というダーツに真剣に取り組んでいる子どもたちに集まってきてほしい。 真剣だからこそ「優勝してうれしい」、「負けてしまって悔しい」といった大会でしか味わえないものがあるはずです。

スポーツダーツ競技大会の大きな特徴のひとつに『ダブルスであること』があげられます。1人では勇気が出なかったり、勝つことができなくても、2人なら出来るかもしれない。自分の得意を活かしながらペアの不得意を補う、『実力』だけでなく『戦略』も必要になってくるのが、ダブルスの面白いところであり、難しいところです。本大会を通して、そんなさまざまな感情やチームプレイ、そして勝利の経験を持ち帰ってほしいと考えています。

今後もただ単に「楽しかった」だけで終わらない運営を、そして子どもたちにとって出場すること自体が目標となる、憧れられる大会を目指します。

来年度の開催もお楽しみに!

この記事を書いた人

chiineko

猫とドライブが好きな社会人。"楽しい”を広めるお仕事をしてます。