子どもたちが自ら企画! 『共有プラザ館対抗リーグ2024』を見学してきました

ダーツは個人競技。
そう思っている方はいらっしゃいませんか?

実はダーツの楽しみ方のひとつに『リーグ』というチーム戦があります。
複数のチームで総当たりを行う団体戦で、自分の行きつけのダーツのあるお店からエントリーします。
※リーグに参加していない店舗もあります。

今回は、お店ではなくダーツマシンの置いてある児童館をチームとして、リーグ戦が開催されました。夏休み期間中、都内の児童館『共有プラザ』の4館で行われた『共有プラザ館対抗リーグ2024』の様子を紹介します!

館を超えてダーツをやりたい! 自分たちで企画したリーグ戦

この企画がスタートしたのは今年の春。
スポーツダーツプロジェクトに1本の電話がかかってきました。

「ダーツマシンの置いてある児童館対抗でリーグ戦をやりたいのですが、手伝ってもらえませんか?」

そうなんです! 今回の企画発案者は、普段から児童館に通いダーツの練習に励む高校1年生の塚本脩くん。
実は去年から準備をしていたといいます。
リーグ戦初日を見学、塚本くんに直接お話を聞いてきました。

どうしてこの企画を考えてくれたの?

「色んな館の子たちから、館対抗で試合やりたいよね!という声が上がっていて、僕が代表して企画しました。実は去年から考えていたんですが、いろいろあって実現できなくて…。今回お手伝いしてもらえないかなと思って連絡しました!」

塚本くんの通う『共有プラザ平井』では、ダーツマシンは人気コンテンツ。
普段から児童館内で、当たった点数を足し算していく『カウントアップ』でランキングをつけたり、陣取り合戦の『クリケット』でトーナメントを行ったり、さまざまな企画を行ってきたといいます。

ーどうしてリーグというチーム戦だったの?

「館をまたいだ何かをやりたかったんです。大会に出てる人以外にもうちには上手い人いるから、そのアピールもしたかった! リーグなら行ける日だけ飛び入り参加みたいなこともできるし! 夏休みにした理由もできるだけ多くの人ができるかなと思ったからです」

ー無事に始まって良かった! 初戦の感想はいかがですか?

「いざ試合が始まるとめっちゃ緊張した! でも楽しかった! リーグって全部で1時間ぐらいの短い時間だけど、めっちゃ盛り上がれると思うんです。まだ初戦だけどこれからもっと多くの人が参加してくれたらいいなと思います! 3連勝して気持ちよく夏休みを締めたいな…」

1戦目の様子をお届け 大接戦の試合展開

ここからは1戦目の様子をご紹介! 『共有プラザ平井』VS『共有プラザ一之江』からのスタートです。

スポーツダーツ競技大会以外で、他の館と試合する機会はほとんどないという子どもたち。私たちが館を訪れると、すでにうきうきで準備をすすめていました。

初戦ということもあり、マシンのリーグ機能に加え、ZOOMを繋いでお互いの様子がわかるようにして試合を行ったのですが、スタートから「よろしくお願いします!」「勝つぞー!」と元気な声が鳴り響いていました。

リーグ戦は、ダーツの実力を表す数値『レーティング』を基準としてハンデを付けることが多いのですが、今回は本気で戦いたい!という子どもたちの希望により、ハンデなしの真剣勝負に決定しました。
今回のゲーム内容はこちら。

<ゲーム>
・シングルス 701
・シングルス クリケット
・ダブルス  701
・ダブルス  クリケット
・ダブルス  901

試合が始まるまでは、ゲームをしたり、学校の話をしてくれたり、笑顔でわいわい騒いでいた子どもたちですが、試合が始まるとその様子は一変します。

「やばい、震える…」「大丈夫、お前ならできる」「ここが得意なんだからまずはここじゃない?」
大会さながらの緊張感で試合が進んでいきます。誰かが投げているときは、その様子を真剣に見つめ、的確なアドバイスや声掛けを行います。

普段から一緒にダーツで遊んでいるメンバーだからこそ、お互いの得意不得意を知っており、アドバイスをしあったり、ペアがやりやすいように残り点数を調整したりする姿が印象的でした。

大盛り上がりで進んでいった1戦目ですが、3ー2の接戦を制した『共有プラザ平井』の勝利で幕を閉じました。

試合後には、「○○くん今日めっちゃ強かった!」「うちには今年から投げ始めたダークホースがいるから、次楽しみにしとけよ!」など、自然と会話が生まれていました。

ダーツの導入から4年 新たな企画で今年も笑顔あふれる夏休みに  

初戦から勝って負けての大接戦で始まった『共有プラザ館対抗リーグ』。

さてさて、リーグ全体の最終結果はというと…。こちら!

1位に輝いたのは、『共有プラザ一之江』。
初戦は接戦で平井に負けたものの、そこからは巻き返しの2連勝で優勝を決めました。

個人成績を見てわかる通り、出場者のレベルは様々です。
時には、当日たまたま遊びに来ていた選手が出場することもあり、そんな実力もバラバラなメンバーでチームを作り作戦を練る必要があること、これもリーグ戦の醍醐味ですね。

児童館に通う子どもたちの発案で始まった本企画。
スポーツダーツプロジェクトがお手伝いしたのは、これらのリーグのシステムだけ。参加者を集めたり、当日の運営は各館の職員さんの力をお借りしながらもすべて子どもたち自らで行ってくれました。

共有プラザには、2020年からダーツマシンを導入しており、館としても積極的にダーツに取り組んでくれています。
これまで児童館にダーツを設置することで、ダーツに触れる機会を増やし、子どもたちにとってダーツが身近な存在になってほしいと導入を続けてきました。4年たった今、このように自分たちでダーツを使った『やりたい』を見つけ、新しい企画を提案し行動してくれること、大変嬉しく思います。

今回リーグ戦に参加した子どもたちやそれぞれの館の職員さんからは、「大盛り上がりで本当によかった」「またやりたい!」という声もあり、次は参加する児童館も増やして開催したいとのこと。
今後も子どもたちの純粋な『やりたい』という気持ちを、スポーツダーツプロジェクトとして全力サポートしていきたいと思います!

この記事を書いた人

chiineko

猫とドライブが好きな社会人。"楽しい”を広めるお仕事をしてます。